今回は、OIGENのタミパンクラシックを紹介します。
及源鋳造株式会社で製造販売されている南部鉄器であり、以前ブログでご紹介した岩手県奥州市にあるOIGEN Factory Shopで取り扱われている商品の1つです。
商品概要
タミパンクラシックではパンやケーキといった形を活かせる料理から煮物や焼き物、蒸し料理もすることができます。
元のモデルとして、OIGENロングセラー商品である「タミさんのパン焼器」という商品があります。
タミさんのパン焼器は、タミさんという方が戦後の混乱期に露天商で買ったジェラルミンのパン焼器を戦後60年目に鉄器で復活させたというものです。タミさんのパン焼器は70年前の復刻版でありIH調理器やSIセンサーには対応していないため、それら機能対応版の新タミパンとしてタミパンクラシックが販売されています。南部鉄器ですがIH調理器やSIセンサーに対応しています。(鉄瓶や鍋等でもIH調理器やSIセンサー対応のものはあります。)
タミさんのパン焼器はタミパンクラシックよりひとまわり大きいサイズです。IH調理器で利用したい場合や安全面からSIセンサーがついている方がいいという場合にはタミパンクラシックを、それら機能は必須ではなくて大きいサイズがいい場合にはタミさんのパン焼器を選択するといいのではと思います。
タミパンクラシックの実際の写真です。
使ってみた感想
利用用途は幅広いですが、主にパンケーキを焼くために利用しています。
購入する際に店員の方から最初は生地が鍋肌にくっついて焦げ付いてしまうかもしれないと伺っていましたが、初めて使った時に思いっきり焦がしてしまいました。(鍋肌にはくっつきませんでした。)焦げは表面だけなので削ったら食べられました。
ちなみに蓋を開けた状態での見た目はきれいでありひっくり返すまでは焦げていることはわかりませんでした。(焦げたにおいは後からかなりしました。)
使っていくごとに火や油の加減を把握できてうまく焼けるようになっています。とろ火(弱火ではなくかなり弱い火と意識します)で20〜30分程度焼くとうまく焼くことができています。(時間はかかりますがじっくり気長に待つのがコツだと思います。)
レシピはOIGENで公開されているものをベースに作っています。そのときの気分やおやつとごはんのどちら用なのかによって牛乳・水の配分を変えたり甘さを控えたりとカスタマイズもしています。
使用前の準備について
初めて使う前にシーズニングをする必要があります。流れはOIGENのサイトを参考にしていただければと思います。(実際にやったときに水気のある葉野菜を入れ油が飛んでしまい危うく火傷するところでした。ご注意ください。)
シーズニングでもメンテナンス(使用後)でもたわしが必要となります。OIGEN公式でも販売されていますが、天然素材のたわしであれば市販のものでも問題なく、まずは1つ用意すれば大丈夫です。
メンテナンス(毎回使用後の片付け)について
OIGENのサイトに「鉄鍋使用後の取り扱い」として紹介されています。
OIGENサイトの手順に少々加え、以下の手順でやっています。
- タミパンの粗熱が取れるのを待つ
- 水をかけ流しながらたわしを使って汚れを落とす(この時に洗剤は使わないようにし、落とすのはタミパンについている生地等のみで油分は取り切らなくてもいいという気持ちで洗っています)
- タオル等で軽く水分を拭き取る
- 加熱し水分を完全に蒸発させる
- 粗熱が取れたら鍋内側全体に油を馴染ませる(キッチンペーパーを使って広げています)
この5工程をタミパンの上下ともに実施しています。料理をする時には蓋をした(上下セットにした)状態で火が通りますが、メンテナンスは上下分けて実施しています。下側の真ん中が穴が空いているものの鍋底が少しあるため、調理の時にそこに何かを落としてしまった場合は少し洗うのが大変かなと思います。
手順を見ると少し手間に感じますが、洗う段階で完全に綺麗にしなくてもよく、またこの工程により長持ちすると感じるためやっていて楽しさを感じられます。
以上がOIGENのタミパンクラシックの紹介となります。タミパンクラシックを含む南部鉄器は経年変化し使うほどに味が出てきて愛着も湧いてくるため、良いものを大切に使いたいと考える方にはおすすめです。これから検討される方は是非参考にしてください。
ふるさと納税としても購入できるようになっています。
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